エメリヤーエンコ・ヒョードル選手と最後に会う機会があったのは今年の3月でした。あれから彼は何度も外国に赴いたり、色々な人と会ったり、セミナーを行ったり、様々な大会にゲストとして訪れたりと多忙な日々を過ごしていました。今日、ヒョードル選手にその詳細について語ってもらいたいとおもいます。
記者:1月にヒョードル選手は有名な俳優のジャン・クロード・ヴァンダムに会って、彼に「ブラッド・スポーツ」という映画の続編に出演するように誘われましたね。四月にロシアで会合が予定されていましたが、実現しましたか?また交渉の結果はどのようになったのですか?
ヒョードル:ヴァンダムとは再会していなくて、私たちのマネージャーたちが会っています。今ジャン・クロードは映画撮影中で、音入れの作業が行われているところなので、ロシアに来ることがまだできません。
記者:ヒョードル選手はコマンド・サンポ、総合格闘技のセミナーを実施するために海外に誘われていますが、最近はどこに行きましたか?
ヒョードル:最後のセミナーはアメリカのアトランティックシティで行いました。まだ帰国したばかりです。イベントは非常に満足のいくものでした。参加者のほとんどは経験者で、かなり楽に共同作業ができました。分からないところが全くなくて、彼らの質問一つとっても、非常に的をついていて、なかなか素人では出せないような質問でした。セミナーはスタンドにおいて2時間半、グラウンドにおいて2時間半、合計5時間にも及んでいたにもかかわらず、時間があっという間に流れていったようでした。アメリカのスタッフは他にもいくつかのセミナーの実施を希望しているので、今後アメリカで大きなツアーを行うことを予定に入れています。
記者:セミナーに何人くらい参加しましたか?
ヒョードル:100人以上ですね。具体的な人数は分かりませんが、ジム室に入りきれるだけの人数でした。
記者:ヒョードル選手公式サイトにおける最後の現地報告は、弟のアレキサンダー選手のPRIDEグランプリ参戦と仲間のローマン・ゼンツォフ選手の勝利についてでした。この試合について詳しく教えてもらえますか?
ヒョードル:アレキサンダーの試合をコメントすると、一つ言えるのは、彼は自分の可能性を発揮できなかったことです。準備においてミスをしたため、試合は不運に終わりました。それに彼は試合中に(手を強く脱臼して)怪我を負ったのです。そして、アレキサンダーの相手だったバーネット選手が目に指が入ったと見せびらかしていたときに試合をとめたレフェリーもちょっとした判断ミスをしたと思います。ビデオ再生ではそのようなことが起きていなかったというのが明確でしたけど。
ローマン・ゼンツォフはとても正しく試合を行って、相手のギルバート・アイブル選手(Gilbert Yvel)をなかなかきれいにノックアウトできました。ローマンの成長ぶりは目覚しいものがあります。
記者:アレキサンダー選手はその試合の一週間後にもエカテリンブルグで行われた全ロシア選手権における優勝で敗北を埋合わせましたね。弟の相手選手は誰でしたか?
ヒョードル:そうですね、怪我にもかかわらず、アレキサンダーは全ロシア選手権で優勝しました。相手選手の一人はセルゲイ・カザノフスキー選手で、決勝戦の相手はマイコープ出身のハミード・ブリャゴズ選手でした。そして、次にアレキサンダーはイギリスで行われる世界選手権に行って、自分の級であるヘビー級でロシアを代表します。彼の怪我の具合も多少よくなって来たので、今積極的に試合に向けて準備しています。7月にキスロボツクにおける合宿が予定されています。今はローマン・ゼンツォフ選手、アマール・スロエフ選手と一緒に練習しています。ところで、(ウェルター級で活躍中の)アマール・スロエフ選手はPRIDEグランプリ1回戦でとても経験豊富なムリーロ・ブスタマンチ選手に勝利して、2回戦に駒を進めました。原則として、それは私たちみんなの功績です。もちろん、なによりアマールの功績ですけど、チームの貢献も大きいです。
記者:ヒョードル選手のレッドデビルの仲間は、アメリカで伝統的に行われるユーフォリア大会に参加してきました。その試合の詳細を教えてもらえませんか?
ヒョードル:アメリカの大会でロシアのチームはセルゲイ・カザノフスキー選手、ウラジミール・ゼーニン選手、エリック・オガノフ選手によって代表されていました。セルゲイは試合時間内にKO勝利を飾る事ができました。ウラジミール・ゼーニン選手は負けました。彼は試合の流れを正しく戦略的に計算することができず、初盤は積極的に動きすぎました。ウラジミールは相手選手に全くチャンスを与えないようにしようとしていましたが、徐々に疲れてきて、そのせいで負けてしまいました。キスロボツク出身のエリック・オガノフ選手はよく戦っていました。エリックはまだ経験や知識が足りませんけど、良い一面を出しました。彼の相手は強い選手でしたので、負けても彼は非常によくやりこなしました。
記者:ヒョードル選手の手の具合はどうですか?よくなってきていますか?近いうちに医者たちから試合参加に対する許可がおりそうですか?
ヒョードル:手の状態はよくなってきています。リハビリ練習や強化練習をやっていて、順調に進んでいます。10月にアメリカで行われるPRIDE大会に参戦する予定です。医者たちによると、順調に進んでいたら、参加できます。
記者:最近ヒョードル選手はベルゴロド州知事と会談したと聞きました。どういう経緯で知事に会う事になったのですか?
ヒョードル:知事とはスポーツ振興のためのユースプログラムの実施にについて話し合っていました。9月にスタールイ・オスコルで大会を行う予定で、知事もご自身も招待しました。その大会は私の30歳の誕生日に合わせられます。参加選手も大体決まっています。
記者:スタールイ・オスコルでコーチの活動を行うことができていますか?
ヒョードル:コーチの活動はほとんどできていません。国際レベルの選手に育てたい将来性の高い若い選手が数人いますけど。例えば、現役コマンドサンボ世界チャンピオンのディーマ・サモイロフ選手、キリル・シデリニコフ選手。非常に賢い選手達です。
記者:ある掲示板で名前の知られているヴォルク・ハン選手のサイトへのリンクが載せられており、そのサイトではヒョードル選手が彼のチームのメンバーとして紹介されています。選手としてのヴォルク・ハンをどう思いますか?そして、実際に彼のチームに入っていたのですか?
ヒョードル:ヴォルク・ハンのチームが存在していたのではなくて、ニコライ・ズーエフ、アンドレイ・コピィロフ、イリューヒン・ミーシャ、そしてヴォルク・ハンが参加していたロシアン・トップチームが存在していたと言うことができるでしょう。ハン本人とはほとんど一緒に練習する機会がありませんでした。同じジムで練習をしていて、私は彼についている若い選手らや、たまに本人と練習をしたことがあるくらいです。ハンはよく若い選手らにある技を見せるように頼んでいました。その若い選手達は私との練習で成長していって、私も彼らを練習相手にして寝技を磨いていました。私たちはロシアン・トップチームとして一緒にグルジア、ブルガリアのチームと対戦していました。ハンのことは悪く思ってはいません。むしろ彼はリングスのパイオニアの一人です。リングスはプライドに及ばないのですが、個人的にはリングス大会における参戦がかなり役に立ちました。
記者:プライベートな質問もいくつか聞かせてください。アレキサンダー選手の絵が出来上がりましたか?
ヒョードル:最近何も書いていなくて、手のリハビリをしています。弟の絵がいつか完成できるといいですね。
記者:オレグ・ガズマノフなどのショービジネスの代表者と交流することが良くあると思います。最近、ある新聞(Komsomolskaya pravda)でヴァレリアという歌手がプロモーションビデオに出演するように提案してきたと書いていました。それは事実ですか?
ヒョードル:確かにヴァレリアとプリゴージン・ヨシフがプロモーションビデオに出演することを提案してきました。その話がいつ実現されるかはまだ言えません。曲自体は最近イギリスで録音されて、その曲のプロモーションビデオの作成が予定されています。
オレグ・ガズマノフとも接触しています。彼との交流は非常に良い印象を受けています。オレグは総合格闘技やロシアの選手のキャリアに興味を持っていたり、大会やその結果もチェックしています。
記者:どの国のどの料理がお好きですか?
ヒョードル:日本料理では寿司、刺身、そしてしゃぶしゃぶという料理が好きです。韓国料理ではキムチというキャベツベースの辛い料理が気に入っていますし、全体的に韓国料理はとてもおいしいです。オランダではステーキが気に入っていて、一日三回でも肉が食べられます。アメリカでもとてもおいしい料理が多くて、なぜアメリカ人の大きな問題の一つは過剰体重であるかは今分かるようになりました。
記者:そして、伝統的な質問ですが、近日中の予定はどうなっていますか?旅行、合宿、大会参戦は?
ヒョードル:近いうちの予定ですか?すでに言ったとおりに、アメリカでセミナーを行いたいですし、フランスにも誘われています。そして、もう約4年間くらい行っていないので、海の方に行って海でバケーションを大変過ごしたいですね。
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